サムライ君とメガネちゃん

二人は妙法寺君を抱え、研究室へと運び始

めた

「ちょっと、そこのメガネ!」

_女性はふと後ろを振り返り、私に怒鳴った

「泣いてるヒマは無いわよ!

刀を鞘にいれて、持ってきなさい」

「は、はいっ」

眼鏡をはずし、ハンカチで涙をふく

私は床に落ちたままの刀に視線を落とす

鈍く、怪しく光っている

こんなもの、見るのも、触るのも初めて

鞘の部分を触り、おそるおそる握り…

持ち上げてみる

…重い…

人を傷つける、武器

彼は、何故こんなものを?

…両手で持つ、それでも重い

鞘に…収める

おっかなびっくり

根元まで収めると「カチンッ!」という、乾

いた音がする