サムライ君とメガネちゃん

「……あなたたち、

見たわね?」

…私はすーっと血の気が下がる

「あ、あの、わわ私、たち…」

ミハルちゃんが振り絞るような声で答える

女性は冷たく、私たちを見下ろしたまま

「私たち、帰ります

かか、勝手に入ってごごごめんなさいっ」

ミハルちゃんはひきつるような愛想笑いを

浮かべる

女性はミハルちゃんの愛想笑いを無視し

「質問に、答えなさい

あなたたち、み、た、わ、ね?」