君にしかないもの


和也side


「はぁ~眠い…」


今日も変わらず和斗と登校している。
毎日のように周りの視線を感じる。

俺らは顔がそっくりで双子。
一応見分けがつくように俺は茶髪にしている。

でも、みんなどうせ顔しか見ていない。


「なぁ、和也。
俺らの学校に他に双子いたっけ?」

「いや、俺らだけじゃね?てか何で。」


「あれ。」


和斗が指を指した方向を見ると美女と言うのにふさわしい女の子たちがいた。
校章がみえて1年生ということがわかった。

可愛い。普通にそう思った。