君にしかないもの


和也side


莉亜ちゃんと話せて良かった。

ご機嫌で家に帰ると、俺の目の前には俺以上にゴキゲンな顔でケータイを構う和斗の姿が。

有り得ない、あんな笑顔でケータイの画面を見てるなんて。


冗談で言ったつもりなのにアイツは本気で恋をしていると言った。

まぁ嬉しかったんだけどね。
やっぱり兄弟だし、いままで寄ってくる女の子はみんな俺らだったらどっちだって構わないという感じだった。


しかし一つ怖いことがある。

それは好きなタイプが似ているということだ。


まさか莉亜ちゃんじゃねぇよな。


ご飯が終わったくらいに、聞こうと思ったが、さっきとは打って変わって、悩みこんだような焦点があっていない目をしている。


俺は仕方なく朝聞くことにしたんだ。