君にしかないもの


次の日の朝、
和也と電車を待つ。

莉央と会うためにいつもと違う所から乗る。

「なんでこっちなんだよ」

和也に聞かれるが今はそれどころじゃないので無視だ。

莉央の乗ってくる駅に来た。

予想通り、2人で乗ってきた。
俺は迷わず声をかけた。


「莉央」


「…和斗先輩、!?」


「来て」


「でも、莉亜が「莉亜ちゃんは僕といるから」」

1度莉亜ちゃんの方を見た莉央はすぐに俺の方を見て頷いてくれた。

空いている席に二人で座る。
莉央からは石鹸の香りがする。

やっぱり莉央の隣は落ち着く。

昨日のことが早く知りたい。
莉央の本心が。