君にしかないもの


ドキッ_________


優しい瞳で「お気をつけて」と言った先輩に、また目を奪われてしまった。


おばあちゃんがいってしまうと、先輩は雨宿りを始めた。

そうですよね。家近くないですよね。
ほんとに優しすぎますよ先輩は。

このままじゃ先輩も帰れないし…

私は思いきって声をかけることにした。


「先輩、どんだけ優しすぎるんですか?」

「っえ…」

なぜか驚いた顔をされる。

「駅まで一緒に行きましょう?
家が近いとか大嘘つき。」


「きいてたのか…」

少し気まずそうな顔をしている。
先輩は動きそうにないから私から先輩の方へ行った。

「行きますよ。今日は雨止みませんから。」