君にしかないもの


莉央side

「雨かぁ。」

莉亜が日直だから先にひとりで帰る私。

傘持ってきてて良かったとひと安心。


駅へ向かうまでのところでコンビニによった。

するとなにか見覚えのある先輩が…。

イケメンの先輩の黒髪の方だった。
帰り道も一緒だもんなぁと思っていると、
何やらおばあちゃんに話しかけていた。


「おばあちゃん、俺は大丈夫だから。」

「でもあんたが濡れて…」

「俺は家近いから、
コンビニに傘がもうないんだし、ね。」

「そうかい、でも傘を返さんと…」

「ビニール傘だから返さなくていいよ。」

「じゃあすまんが…ありがとうねぇ。」

「ううん。お気をつけて。」