君にしかないもの


向こうも俺のことを知っていてくれたみたいだからそれは嬉しかった。

まぁ双子だしな。


ずっと帰りに話しているとと莉亜ちゃんの良さがもっとわかった。

すっごく優しいけど可愛いところもあるんだ。
虫が苦手とか、勉強とは一生友達にならないとか、おもしろい所もある。


電車に乗ってしばらくすると、莉亜ちゃんに当たっている男がいたのがわかった。


触んじゃねぇ……心の中でそう思っていた。

「ちょっとごめんね。」


そう言って俺は莉亜ちゃんにスペースを作った。壁ドンみたいだけど。


しかしこの距離はヤバイな。
心地が良い香りがする。甘すぎず、それでも優しい包まれるような匂い。