君にしかないもの


莉央が呼び出しを食らっていた。

告白だと思う。
この時はそんな安易な考えだった。

「待ってるから行っておいでよ。」

「ありがとう」


数分後。莉央は帰ってこない。
告白だけだし、すぐだと思うんだけど。

いつもはこんなに遅くないのに。


「遅いなぁ~」


なんか嫌な予感がしたからちょっとみにいくことにした。

空き教室って言ってたかな。