ホストを好きになってはいけない。


仕事の為にしてる事。


頭ではわかっているつもりの友梨だったが、心はそうではなかった。


唇がちょっと触れただけなのに……


ドキドキが止まらないよ………。


優輝さんのキス…………


優しかった…………


真っ赤な顔で俯く友梨の耳元で、優輝が囁いた。


「友梨ちゃんとまた会いたいな……?連絡先教えてくれる?」


「あっ……はい……」


こうして純への悲しさと、優輝がくれる幸せを交互に味わうことになった友梨の、初めてのホストクラブ体験は終わった。