「もう一回言ってみろっ!!!!!」


「何回でも言うたるわ。女を泣かせたらあかんっ!!色恋で失敗して逃げられてるから、俺に勝てへんねん。」


「このくそガキがっ!!ナメるなよっ!!!」


「年齢とか関係ないわっ。夜の世界は売り上げが多い奴が一番偉いんやからな?」





夜の繁華街の裏道で喧嘩している二人のホスト。


夜の街ではありがちなの光景だが、怒鳴り声をあげることで野次馬達が集まり始めていた。


色恋営業とは、恋人のように接して客にする方法だが、大金を払う人ほど、自分を愛してほしいと思うのが乙女心というもの。


複数の女性を騙すと、必ず嫉妬が生じて客足が遠退いていく。


それを注意した関西弁の茶髪の男と、標準語の金髪の男の喧嘩だった。



そんな二人を人混みの後ろの方で遠目に見ていた女子大生の友梨。



怖そうな人達だなぁ……

近寄らないようにしよっと…………