わざと明るい声でそう言った。
朔斗が、傷ついてるような顔をしてるのが気になったからだ。
「そうか、そうだよな」
朔斗は、それでこそ雫だよな、と眉尻を下げながら
くしゃ、と顔を歪ませた。
思えば、わたしと朔斗はいつも素直になれなくて
この時ですら本音をぶつけられなかった。
ただ、共通してることは
大事にしたい人がいること。
ーーーーそれが誰かは言えなくても
わたし達は3人とも、3人を大事にしすぎていたんだってことだけは
確かだった。
朔斗が、傷ついてるような顔をしてるのが気になったからだ。
「そうか、そうだよな」
朔斗は、それでこそ雫だよな、と眉尻を下げながら
くしゃ、と顔を歪ませた。
思えば、わたしと朔斗はいつも素直になれなくて
この時ですら本音をぶつけられなかった。
ただ、共通してることは
大事にしたい人がいること。
ーーーーそれが誰かは言えなくても
わたし達は3人とも、3人を大事にしすぎていたんだってことだけは
確かだった。
