「これ、陽斗が撮った……?」

「……確かそうだな」


わたしが朔斗を小突いて笑っていて

文句を垂れながらも目は笑ってる朔斗。



「朔斗のこんな顔、撮れるの陽斗しかいないね」


「生意気だよな、一応弟なのに」


陽斗が本当に見せたかったのは

この写真だったのかもしれない。


わたしも朔斗も自然体で、

これを見たら知らない人は

わたし達がカップルだと思いそうだ。




「……好きだよ、朔斗」


思ったことはその都度、言葉にしよう。


「なんだよ、急に」

「ちゃんと言ってなかったと思って」


陽斗に教わったことは

しっかりわたしの胸に息づいてる。



これからもずっと、わたし達の中で


生き続けていくからね















〜fin.〜