桜時雨の降る頃

ファイルというより、アルバムだったようで
中を開くと出てきたのは


「…………写真?」


1枚だけじゃなく、何枚も。


それも、写っているのは陽斗とわたしだったり

ーーわたしだけだったり。


「これって…………」


呟きながら、チラリと朔斗を見上げると


口を開けたまま固まっている。



「朔斗が撮ったの……?」


遊びでたまにわたし達を撮ることはあったけど

基本的に朔斗は風景写真ばかりで

人物や動物は題材にしないのに。



しかも、どの写真のわたしも

幸せそうに笑っている。

今のわたしには眩しいくらいに。

そして、自分とは思えないくらい


ーーーーきれいだった。


こんな写真を朔斗が撮れるなんて

ううん、撮っていたことすら

わたしは知らなかった。



「なんだよ、コレ……

いつの間にあいつ……!」


朔斗もどういうわけでこの写真が

ここに収められているのか分からないようだった。