桜時雨の降る頃

幼なじみの3人組から卒業すべきだと思った。


でも、そんな俺の考えにはお構いなしに
2人はしつこくバスケ部に誘ってきた。
周りからの勧誘も多かった。


それでも折れることなく、俺は写真部に入ったから、と断り続けた。


バスケの試合がある日は、たまにだけど、写真の腕を磨くためと理由をつけて会場まで行くこともあった。

外から見るとよく分かる。

陽斗がバスケしてる時のひたむきなかっこよさ。

同じ顔してるから自画自賛みたいになるので他には言えないけど、あくまで滲み出る内面的なことだ。

そして、シュートが決まった後、必ず雫とアイコンタクトを取る。

選手とマネージャーという距離感に変わったせいか、それは2人の距離も縮めたように見えた。


俺が望んで、檻から飛び出たのに
こういうとこを見てしまうと妙な疎外感を覚えてしまう。
幼なじみってのはどうしてこう、感情を複雑にするんだろう。厄介だ。