桜時雨の降る頃

その一言は俺に色々考えさせた。

この先も、こうなるんだろうか。

彼女よりも雫優先?

それは確かに彼女としては面白くないよな、と。



かと言って、雫が好きなのかと言われたら違うような、いや、違わないような……



悶々としながらも、俺は考えるのをやめた。

他にも女子はいっぱいいる。

たまたま、今回は雫を優先させただけだ、と自分を納得させた。



けど、この事は俺の中に深く刻まれ

これ以降、俺は年上の女を選んで遊ぶようになる。


雫に嫉妬なんてしない、余裕のある相手。




それなのに、俺は

自ら雫を傷つけるようなことを仕出かした。


陽斗を裏切るようなことは
絶対にしないと

心のどこかで決めていたのにーーーー