家にいても暇でふらっと外に出た僕は、夏の暑さにめまいがした。 気温30度を越えると今朝のテレビで言ってたのをこのときに思い出した。 家から程近い公園に訪れると、そこだけ切り離された世界のように静けさが漂っていた。住宅街にあるここは遊具が一切なく、ベンチがひとつ置いてあるだけの寂れた場所だった。周りは木々に囲まれゆっくりとした時間が流れる。 ちょうど日陰になっているベンチへ倒れ込むように座りこんだ。 幾分暑いのが和らぐ。