しばらくの間、放心状態で待っている俺。 ───「山村くん!!」 ふと、真桜さんの声が聞こえてきて我に返る。 「......真桜さん」 少し気まずい。 けど、今この瞬間俺のために真桜さんがいる。 電話越しじゃない、本物の真桜さん。 改札口を通ったのか、すぐ目の前に立っていて。 真っ直ぐに俺を見つめてくる瞳に視線を逸らしたくなる。