チロルチョコ3つだけだけど、俺にくれたのは間違いない。


それだけは言える。


「...ありがと」


義理......でも充分嬉しい俺は。


「チロルチョコだけどね」


ふふっと笑って従業員専用のドアを開ける真桜さん。


「これ一個食べてからバイト頑張るわ」

「ははっそうだね、今日忙しいらしいし」

「え、がちで?」


そんな会話をしながら気合いを入れた俺であった。