次に声が聞こえてきたのは、一週間後だった。
今度は意識を集中させて、詩を聞いた。普段詩を聞くことなんて無かったから、興味心は高まるばかりで。
詩は、少年の話だった。実在するのかすら分からないその少年は一人の自殺志願者を無自覚に救った。素晴らしいと思って、僕はまた拍手を送った。心からの拍手を初めて送った。
この子は詩人になりたいのだろうか、夢があるのだろうか。ならばきっと僕の様に死にたいと思った人間のことは理解してくれないのだろう。僕は頭の中で僕と詩人の女の子の間に、線を引いた。くっきり太い線を引いた。
次の詩も、一週間後の夜に聞こえてきた。
今度は意識を集中させて、詩を聞いた。普段詩を聞くことなんて無かったから、興味心は高まるばかりで。
詩は、少年の話だった。実在するのかすら分からないその少年は一人の自殺志願者を無自覚に救った。素晴らしいと思って、僕はまた拍手を送った。心からの拍手を初めて送った。
この子は詩人になりたいのだろうか、夢があるのだろうか。ならばきっと僕の様に死にたいと思った人間のことは理解してくれないのだろう。僕は頭の中で僕と詩人の女の子の間に、線を引いた。くっきり太い線を引いた。
次の詩も、一週間後の夜に聞こえてきた。
