時はさかのぼり、秋が深まってきた頃。


そんな時、私を誰も必要としてないことがわかってしまったの。



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校外学習の班決め。

私は、グイグイ行けるわけじゃない。


なので、いつも友達から誘いに来てくれる。



でも、今は誰も来てくれなかった。

友達と思ってた子も、全員私を見捨ててほかの子と一緒になった。



ははは
私は乾いた笑みを零すしかなかった。



あー。やっぱり誰にも好かれない、消えても誰も気づかない、そんな存在なんだなって。



先生が、私と友達をしてくれている子に頼んで班に入れてもらったけど、

全然うれしくなんかなかった。




イヤミや悪口を言われたわけじゃない。

「楽しもうね!!」と言ってくれた。


でも、私はどうしても楽しい気持ちになんかなれなかった。








どうせみんなにとっていらない存在。




そう悟った。







それから、私はむやみに友達と一緒に。ということをしなくなった。



友達をしてくれている子からは

「病んでる?」

と言われたくらいだ。




あぁーあ。こんなことになるなら校外学習なんてなければ良かった。


と思ってしまう。



休み時間は本を読み、移動の時は一人で行動。


誘われた時に一緒に行くくらいだ。




でも、こんな 「病んでる?」と言われる子にも、優しく、一緒に登校してくれる子がいる。


長谷川 舞彩 hasegawa maya。


この子と一緒に登校してきた時は、絶対におはようと言ってくれる。


あぁー。私、もしかしたら嫌われてないのかな?なんて思う時もあった。




でも、舞彩と登校していない時は誰も挨拶なんてしてくれない。




みんな、舞彩が好き。
毒舌だけど、優しくて周りのことを考えてる舞彩が好きなの。




自分勝手なミジンコ野郎は
誰も好きじゃないんだよ。




こうして、私は人と距離を置くようになり、自信をどんどんなくして行った。