電話をしてから眠りについたあたしは泣いていたなんて忘れていた…ガチャ…その時あたしの部屋のドアが開いた
「お姉ちゃん!ただいま!雪ね今日お手紙書いたの!あげる!」高い声で可愛くて…眩しい雪ちゃんがあたしの部屋に来てあたしに手紙をくれた。開けてみると…

おねえちゃんへ
ゆきはおねえちゃんにもっとわらってほしいな
ゆきいつもわらってるからおねえちゃんもわらってね!おねえちゃんだいすき
ゆきより

「わらってほしい」か…あたしは心の中でどれほどその言葉を繰り返したか。
あたしはわらってないんだ…そんなことを思った…すると再びガチャ…とドアが開いた?
誰だろ?また雪ちゃん?
「佑奈ちゃん。お母さんよ…ねぇ佑奈ちゃん どうして今日入学式に出なかったの?お隣の奥さんと話してて息子さんが佑奈ちゃんと同じ高校なんですって。今日入学式で名前呼ばれたのに佑奈ちゃんだけ返事がなかったから体調不良なのかって心配してたわよ。どうして入学式出なかったの?朝ちゃんと制服着て家を出たじゃない。お母さんもお父さんも仕事で行けなかったけどどうしてサボったりしたの?高校行きたくないの?何か答えなさい!!」
何を聞かれても何も言わなかったあたしにお母さんが初めて怒った。