僕の夢はラジオDJになることだ。
ラジオ? なんでまた。夢を語ると大抵の人からはそう言われた。もっと他にも職業はたくさんあるのに。
確かにそうだ。でも、僕はラジオDJになりたい。その夢は小さなころから変わらない。
僕は小さい頃からラジオを聴くのが好きだった。周りの皆がテレビに魅せられたように、僕はラジオに魅せられた。声だけで色々なことを表現する。なんてすばらしいことなのだろう。
なんでそこまでラジオを好きになったのかと言うと、親が車を運転しているときによく聴いていたからだった。初めはなんとなく流していただけだったが、だんだん「これはすごいことなのではないか?」そう思うようになった。そして試に番組にメッセージを送ってみた所、DJがそれを読んでくれた。そのとき感じた喜びは今でも忘れない。
ラジオは人と人とをつなげることが出来る。僕がラジオDJになり、声を届けたいと感じたのはそこからだった。
「バスケはどうですかー? かっこよく駆け回ってみませんか?」
「吹奏楽いいですよ! 素敵な音色を皆さんに届けましょう!」
「来たれ文学部! 君も今日から小説家だ!」
高校の入学式が終わると、新入生に行われるのは部活勧誘。新たな新入部員を獲得しようと、どの部活も皆一生懸命になっている。
僕は精一杯声を張り上げている勧誘軍を見送りながら、とある部室を目指していた。目指している場所は校舎の隅にあった。
部活動紹介の最後に書かれていた部活。僕が入りたいと思った部活はどうやら人気がないようだった。それでも僕は構わない。
ラジオ部――はたしてそこではどんな活動をすることができるのだろうか。
ラジオ? なんでまた。夢を語ると大抵の人からはそう言われた。もっと他にも職業はたくさんあるのに。
確かにそうだ。でも、僕はラジオDJになりたい。その夢は小さなころから変わらない。
僕は小さい頃からラジオを聴くのが好きだった。周りの皆がテレビに魅せられたように、僕はラジオに魅せられた。声だけで色々なことを表現する。なんてすばらしいことなのだろう。
なんでそこまでラジオを好きになったのかと言うと、親が車を運転しているときによく聴いていたからだった。初めはなんとなく流していただけだったが、だんだん「これはすごいことなのではないか?」そう思うようになった。そして試に番組にメッセージを送ってみた所、DJがそれを読んでくれた。そのとき感じた喜びは今でも忘れない。
ラジオは人と人とをつなげることが出来る。僕がラジオDJになり、声を届けたいと感じたのはそこからだった。
「バスケはどうですかー? かっこよく駆け回ってみませんか?」
「吹奏楽いいですよ! 素敵な音色を皆さんに届けましょう!」
「来たれ文学部! 君も今日から小説家だ!」
高校の入学式が終わると、新入生に行われるのは部活勧誘。新たな新入部員を獲得しようと、どの部活も皆一生懸命になっている。
僕は精一杯声を張り上げている勧誘軍を見送りながら、とある部室を目指していた。目指している場所は校舎の隅にあった。
部活動紹介の最後に書かれていた部活。僕が入りたいと思った部活はどうやら人気がないようだった。それでも僕は構わない。
ラジオ部――はたしてそこではどんな活動をすることができるのだろうか。
