雅樹くんは中学、高校と一緒だった

頭が偉くていつも成績は学年1位

そして今は医学部を卒業し研修生として病院に勤務している

コーヒーが届き私たちは一口飲んだ

「で、なんで俺を呼び出したんだ?」

「あ、それがさ… 記憶喪失について聞きたいんだけど…」

「記憶喪失? なんで? 」

雅樹くんはえっ?という顔をしている

黙り込んだ私を見てかそれ以上は何も聞いてこなかった

「種類あるんだよね… 記憶喪失って」

「あ、うん そうだな 全部忘れちゃうやつもあれば一部の記憶だけ失う人もいる」

「一部の記憶…?」

「あぁ」

雅樹くんはコーヒーを1度口してから説明をしてくれた