次の日

私は仕事帰りに喫茶店に向かった

今日も先生のことを意識し過ぎてしまった

当の先生は平然としていた

あれが忘れてる演技だとは思わない

でも忘れるはずかない

だって…

「よう! 久しぶりだな」

「あ、雅樹くん!」

谷川雅樹

雅樹くんは医者の卵

「座っていいか」

「うん」

雅樹くんは椅子に座った

「ごめんね 研修で忙しいのに」

「いや構わないよ なんか飲む? それか腹減った?」

雅樹くんがメニューを見ながら言う

「私帰ってから食べるから とりあえずコーヒー」

「じゃあ俺も!」

私たちはコーヒーを注文した