嘘…

目の前の光景に目を疑った

私は挨拶もせず正面を向いた

心臓がドキドキと音を立てる

そっくりさんだよね

私はそう言い聞かせてまた振り返る

いや、そっくりさんにしては似すぎだ

ちょっと寝癖が残った髪

吸い込まれそうな大きな目

整った美形な顔

何一つあの頃のままだった

私が先生を忘れるはずがない

だって高校3年間ずっと追い続けていたから…