男の顔をめがけて右足で回し蹴り!!


ドシャッ‼︎


男はあたしが蹴った方向に3mほど吹っ飛んだ。





「…葵」


「あっ、七海!!ほらな?大丈夫だっただろう?」


「全然。だから言ったじゃない、“あなたじゃ相手を殺しかねないから無理よ”って…」



「そっちの意味か…。しまった、そこまで考えてなかった…」


蹴り飛ばした相手を覗き込むと、鼻血が。


「正当…防衛…だよな?」


「停学処分じゃない?」


七海の冷ややかな声に、背筋が凍りかける。



「あっ、あの!!」