「うわぁ…まーたやってるよ、あの先輩」

「知ってる奴なのか?」


「まぁ…校内じゃ有名だよ。なんでも、後輩の女子に執拗に付きまとって怖がらせてるって」


「へぇー…」


そんなことを七海から聞いたが、あたしは止めようとかは全く考えていなかった。



まぁ、誰か先生がくるだろう。


さすがに女子相手に暴力はないだろうし。


男子は嫌いでなるべく関わりたくなかったから、七海とともに帰ろうとしていた、その時。



「いい加減にしろよっ!!俺がこんなにあたまをさげているだろ!?」