停学処分はなんとかしてほしいけど、この子のせいじゃないしなー。


「今度から気をつけて。カワイイんだから、あんた」



ヒラヒラと後ろを振り返らずに手を振って、その子に忠告して…その事件は終わったはずだった。


次の日のあたしの1日は災難だった。


朝から先生に呼び出され、昨日のことについて言及される。


もちろん、目撃者は多数いてあたしの正当防衛もしっかり証言されてたけど、鼻血の罪は重いらしい。


反省文を原稿用紙5枚だそうだ。


昼は七海と食堂で食べていたが、妙に視線が刺さる。


…特に、女子からの。