「ねぇ!おろしてとは言ったけど
こんな雑におろせなんて言ってないから!」
「お前、威勢いいな。とりあえず、俺たち目立ちすぎだから。
早く乗れよ。」
こんな時に15cmヒールなんて履いてくるんじゃなかった・・・。
酔っぱらうんじゃなかった!
1人で来るんじゃなかった!!!!!
しぶしぶ彼の背中に乗ると彼はすたすたと歩きだす。
「・・・どこ行くの」
「俺の知り合いがやってるバー。
個室あるしソファーあるから寝れるだろ。」
あ、ホテルじゃない。よかった・・・。
「酔っぱらいを連れ込んでSEXする気ねーから。
お前、タイプじゃねーし。」
まるで心を読まれたかのように返ってきた彼の言葉にいら立ちを覚える。
「はぁ?!なにあんた、さっきからしつれ「着いた、ここ。」
「ここの5階。階段で行くからしっかり捕まってろ。」
優しいのかうざいのかよくわからないなこの人・・・。
わたしはおとなしく彼の背中にぎゅっとしがみついた。
