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くだらない。何もかも。
そんな時、ここにたどり着いた。
わたしのことなんて気にも留めずに大音量の音楽が流れ
見ず知らずの人たちが踊っているのを見てアルコールを摂取する。
「はぁ・・・」
頭を横にふる。
何も考えたくないからここに来たんだ。
考えるのやめよう・・・。
「ねぇ、お姉さん。なに溜息ついてんの?」
ふと横を見ると30代くらいの男の人がへらへらしながらこっちを見ていた。
「別に、何もないわよ」
目線をそらす。
〝ここ〟はそういう場所だ。
男は女を求め
女は男を求めてる。
「へーそーなんだー。何呑んでるのー?」
上から下までじろじろ見てくる目は今日の相手を探しているようだった。
「わたしはスミノフ。お兄さんはなにのんでるの」
「俺はレッドブル割りだよ~。呑んでみる?」
うん。一杯ちょうだい。
そこからの記憶があまりない。
気が付いたらセキュリティーに担いで外に連れだされていた。
