「それでもいいよ」
なんて言ったあたしを
強がりだと知りながら
彼は微笑むの
その優しさが好きだったのに
どうして?
今は淋しさ隠せない


星空を見て手を繋いで
二人笑い合った日々は
いつの間に遠い記憶
あたし達はかけがえのない一瞬だと気付きながら
瞳を閉じてしまうの
なぜ あの時
彼の言葉を聞き返すことが
出来なかったのだろう
彼のさいごの言葉を...




「懐かしい」
という曲の話題
思い出せもしないくせに
相槌をうってみる
この時間を少しでも
一緒にいたいから
隣で笑っていたいから


わざと遠回りして帰った
あの頃のように
守ってくれた背中
すぐそこにある
繋ぎとめておくことが愛しさだと思っていたけれど
夢はすぐ醒めてしまうの
なぜ 取り戻すことの出来ない
過去を見つめるのだろう
彼のさいごの横顔...