頼りない現実感もない
この世界の中で
あなただけが支えだったの
となりにいるだけで幸せで
繰り返される毎日も孤独も不安も
一緒にいるためには
かけがえのないもの


あたしの名前を呼ぶその声
その笑顔も 少し疲れた瞳さえ
すべてが愛おしい
こんなに心が温まる優しさを
希望という未来を
初めて教えてくれた人




何かに失敗したり
苦しくて涙を流した時
必ず思い出すのはあたしを呼ぶ声
忘れかけていたはずの記憶は
鮮明でいて切なさだけが積もる
それでも離れられず
ずっと繋いでいたいもの



誰もこの思いには気付きはしない
それでいい それでいいの


きらめく日々をくれたその後ろ姿
その真剣さ 誰かを思う横顔さえ
すべてが愛おしい
過ぎ行く時間の尊さを
届かぬ願いを
懐かしさをよみがえらせる人