「そうだったんだね。明日は何時から?」

最後のバイトも、送り迎えさせてほしい、と河合さん。

え、ってことは今夜も泊っていくのかな?

ちょっと嬉しい、かも。

「明日は9時から14時までです」

ニッコリ笑って答えると、河合さんの顔が一瞬固まったあと、とても素敵な笑顔になった。

「あはは、まいったなー。俺どうしよ」

椅子の背もたれに体を預け、天井を見上げる河合さん。

私、何か変なこと言ったかな?

「カナコちゃん、コウヘイがカナコちゃんを大切にしていたのがよくわかるよ。」

俺も、コウヘイの代わりにはなれないけど、カナコちゃんを大切にしたいんだ、とういう河合さんは、グラスの水を一気に飲み干してから真剣なまなざしで私を見る。