お兄ちゃんの友達[完]

今日のバイト先はなぜだかケーキがよく売れた。

目が回るほどの忙しさに、河合さんとのことを深く考える余裕もなく、おかげで仕事でミスをすることもなくあっという間に時計は18時を指していた。

「浅野さん、お疲れ様」

店長に声をかけられるまで、時間を過ぎていることに気がつかなかった。

こんなに忙しいのも、先週のホワイトデー以来じゃない?ってくらいで。

さすがにこの時間になるとお客さんもまばらになり、後片付けだけして上がることにした。

「お先に失礼します」

お店を出て、携帯を見るとメール受信のマークが。

かちかちとメールを開くと、おにいちゃんからだった。

「バイトは18時までだったよね?コウスケがお店の前に待っているはずだから」

お疲れ様!と。おにいちゃん。

土曜日で仕事が休みのときは、いつもおにいちゃんが迎えに来てくれていた。