お兄ちゃんの友達[完]

「でも、年に数回、コウヘイと飲んで、そのたびにカナコちゃんの話を聞いて。

おれの中で好奇心だった気持が違うものに変わっていくのがわかった」

重ねられた手の向きを変えられ、机の上できゅっと握られた。

ずっと真剣な声で話しかけてくれている河合さん。

私はゆっくり顔をあげると、目が合った瞬間ににっこりと笑ってくれた。

とっても素敵な笑顔。もう、どきどきしちゃって心臓が爆発しそうだ。

「それでね、昨日初めて会って、気持がはっきりしたんだ。カナコちゃんのことが好きだって」

もちろん、コウヘイにも伝えたよ、と。

河合さんと私を笑顔で送り出してくれたおにいちゃん。

きっと、おにいちゃんは河合さんなら大丈夫って私を送り出してくれたんだ。

今まで私を思ってくれた人や、私が恋心をもった人じゃだめだったおにいちゃんが選んだ、おにいちゃんの大切なお友達。