お兄ちゃんの友達[完]

「俺としては、セキュリティがしっかりしていそうなマンションがいいんだけど、カナコちゃんはどう思う?」

間取りを見ながら河合さんが図面を見せてくれる。

どちらも使いやすそうな部屋割で、クローゼットもしっかりとあり、荷物も沢山おけそうだった。

こうなってくると、間取りだけでは決められないんだろうな~とどちらとも選べずにいると、河合さんは地図を見ながら私の家を確認している。

「カナコちゃん、いつも食材はどこへ買いに行くの?」

「あ、バイト帰りに駅前のスーパーで買うことが多いんですけど、、、」

地図上のスーパーを二つ指さす。

平日はこちらで、休日はこちらが安いんです、と二つのスーパーを使い分けていることを伝えると、さすがだね!と頭をなでられた。