お兄ちゃんの友達[完]

なかなか減らないトーストをコーヒーで流し込みながら、なんとかすべてを食べ終えたころ、シャワーを浴び終えた河合さんがぬれた髪を拭きながら出てきた。

やばい、濡れた髪が色っぽい・・・。

「あ、食べ終わった?俺片づけておくからさ、出かける準備しておいでよ」

がしがしとタオルで髪を拭きながら、河合さんがお風呂を指している。

さすがに、片付けをやってもらうわけにもいかず、先に食べ終わっていたおにいちゃんの分も含めて私が片づけることにした。

といっても、食洗機があるから、中に入れてスイッチを押すだけなんだけど。

和室へ戻り着替えを済ませた河合さんは、おにいちゃんと二人でコーヒーを飲みながらテレビでニュースを見ていた。

その間に私も歯磨きをして、出かける準備を済ませる。