お兄ちゃんの友達[完]

「俺はからかってない。本気だから」

ふと河合さんを見ると、目が合ってしまった。

河合さん。。。

おにいちゃんが追加で焼いたトーストを持ってきて、自分のお皿と河合さんのお皿に置いていく。

それにしても、二人ともよく食べる!

夕べは本当に何時まで飲んでいたんだろう?

「ささ、カナコちゃん、早く食べて出かけようよ!」

えっと河合さんのお皿を見ると、すべて空になっていた。

早いっ。

私がぼーっとしている間に、食べ終わっていた。

「あ、おれシャワー借りてもいいかな?」

「おお、タオル棚にあるやつ使ってくれたらいいから」

そんな二人の会話を聞きながら、あわてて私もトーストを食べる。

なんだかおなかがすいているのか食欲がないのか自分でもよくわからない。