お兄ちゃんの友達[完]

時計は朝の9時を指していて。

しっかり眠った私は、ベッドから降りて大きく体を伸ばした。

カーテンを開けると、とてもいい天気で。

窓を開けて部屋の空気を入れ替える。

冷たい空気の中に、温かいおひさまの光。

しっかり春はやってきているんだな。

「おにいちゃんたち、起きてるかな・・・」

着替えてから下へ降りよう、とクローゼットを開ける。

そういえば、河合さんが不動産屋へ付き合ってほしいって言っていたっけ。。。

これって、デートなのかな?

あ、それともおにいちゃんも一緒?

やっぱ、かわいい格好した方がいいよね?

クローゼットにある、お気に入りの服をあれこれベッドの上に出して悩む。