お兄ちゃんの友達[完]

高校生の時は、告白してくれた相手に

「気持ち悪い兄妹」だと言われたっけ。

でもそれは、おにいちゃんが私を大切に思ってくれていたからだと思っていたけど違ったの?

思ってもいなかったことを河合さんに言われ今までのおにいちゃんの行動がどうしてだったのかとても気になってきてしまった。

河合さんに告白されたこともすっかりどこかへ飛んで行ってしまっていて。

しばらくして、和室から戻ってきた二人はなんともいえない変な雰囲気だった。

笑うこともなければ、怒っている感じでもないおにいちゃん。

それに対して、にこにこしながらテーブルにあった缶ビールを手にすると、豪快に喉を鳴らしながら飲む河合さん。