お兄ちゃんの友達[完]

「コウヘイって、カナコちゃんのこと

妹以上に思っているわけ?」

河合さんが私からおにいちゃんに視線を移し真剣なまなざしでおにいちゃんに問いかける。

おにいちゃんは何も言わずに河合さんを睨み続けた。

「俺さ、カナコちゃんに一目ぼれしちゃったんだけど、それってお兄さんの許しが必要なの?」

え?一目ぼれ?

河合さんの言葉に視線をお兄ちゃんから河合さんに移すと河合さんも私に視線を移して目が合ってしまった。

「俺、カナコちゃんのことが好きになったんだ。

一目ぼれ」