菜穂はその後救急車で運ばれた。

俺は付き添い人として。

付き添いの先生に話を聞かれたが俺はなにも話さなかった。いや、話せなかった。

胸が痛くて…重くて…辛くて…何も言えなかった。

先生はきをきかせてくれたのか帰ってくれた。

夕方辺りに菜穂の母親が来て二人で話した。

「ごめんなさい…菜穂を…守れなくて…」

涙が溢れてきた。

「直也君?自分を責めない。先生から聞いたわよ?直也君が止めてくれたんでしょう?」

「菜穂が目を覚ますまで…俺…ここにいていいですか?」

「病院からの許可と親から許可があれば大丈夫よ?一緒にいてあげて?」

「…ッは…はい…」

菜穂は四日間程目を覚まさなかった。