「菜穂、終わったら来てって事だよね?」

「多分そうだよ。でも音楽室?」

「赤城君もしかして楽器弾けるのかもね。」

結局終わったのは6時間目の中場。

環も同じ位かな。

「環、早く行こ!直也君かなり待ってる
はずだから!」

「そ、そうだね!急ごう!」

すると音楽室に近づくにつれて
ピアノの音が聴こえてきた。

「ハァ…ハァ…この音って
ショパン…じゃない?」

「た、環、知ってるの?」

「落ち着く曲だよ。」