「うーん…」


真面目くんと清人(六十三番)の妹が出会った時。


清人は目を覚ました。


「あれ?俺…」


辺りを見回すとほとんどが暗くて奥の方は真っ暗で何も見えなかった。


「うう、こ、怖いよー、だ、誰かー」


助けを呼んでも誰も返事をしない。


と、思った時…


「わっ!!」


「ぎゃあああ!!!」


突然後ろから驚かされた。


カインだ。


楽しそうにニヤニヤしながら俺を見ている。


青色をした瞳が細くなり、不気味に光っている。


「アハハっ!驚いた?驚いたよね?アハハハハ!面白いねー!」


何が面白いかさっぱりわからない。


「俺は面白くないぞ!カインのクズ野郎!」


涙目で訴えてもまだカインは楽しそうにしている。


「まあまあ、いいじゃないか!ほらほら、そうなことより早くここからでよ?どうやら、あそこに扉があるみたいだし。」


背中をぐいぐい押され、仕方なく歩き出す。


なんて強引な男だ。


でも、ここから出られるんだったらありがたい。


ここはとても不気味だし、イヤな感じがする。


でも、俺たちは確かに鏡に引きずられていったはず…


「あっ、ほら!扉があるよ。」


カインが指をさしたところには確かに扉はあったが…


「でも、何か変な感じがするよ?行かない方がいいんじゃないか?」