「うふふ…おばかなお兄ちゃん…。
あんな罠に引っかかるなんて。
……フフフフ
どうしちゃおうか?まずは手足を切り落として、あと、再生させないように首を切って、私から離れないようにしなきゃ…
早く会いたいなー」
独り言のようにブツブツ言い続ける。
恐らくあれが清人の妹なんだろう。
(それにしても、一度も先輩を見なかったけど大丈夫かな?)
壁に寄りかかりながら考える。
妹は今からどこに行くのか?
チラッと顔だけ壁から出す。
バチッ
何と、妹と目が合ってしまった。
「誰?」
言えるわけないでしょ!消される!!
早くここから逃げないと…
「まさか…狙いはお兄ちゃん?そんなの許さない。私のお兄ちゃんに手を出すなんて…!」
いや、狙いっていうか見張りの対象はお前の方なんだけど…
まあ、いい
こうなったら、
「ちょっといいかな?」
