曲がり角を曲がったすぐ側にあったドアに手を伸ばし素早く入ってドアをバンッ!と閉めた。


閉めたドアに体重をかけてはあっ、と息を吐いた。


武器を探さないとな…


そう思ってドアを離れると、鏡が俺の目の前の壁に置かれていた。


こんなところに鏡?っと、思っていると、



「危ないっ!!!」






「えっ?」


カインの声がしたと思ったら、突然後ろから何本もの手の影のようなものが清人にまとわりついて来た。


「うわっ!!何だこ…んぐっ?!」


腕から足から、顔まで影のようなものはまとわりついてきた。


そして、鏡のところにどんどん引きずられて行く。


「んー!!んっんーー!!」


鏡の手前まで来た瞬間、


「清人くんっ!!」


カインが清人の足をつかんだ。


そのまま二人は鏡の中に引きずり込まれてしまった。