心霊刑務所 初めましてのお時間

「逃がさないよ!お兄ちゃん!アハハ!!」


妹はこの状況を楽しんでいるらしい。


(俺は全然楽しめないけどな!)


ぐさっと嫌な音がした。


「がっ…!!」


背中にナイフが突き刺さり、体制が崩れる。


「アハハ!今だ!今ならお兄ちゃんを捕まえられる!!アハハハハハ!!」


妹の手から逃れつつ、何とかナイフも抜き、走り出した。


刑務所内に入ると、看守がさっそく俺を見つけて怒鳴った。


「おい!そこで何している!!」


見りゃわかんだろ!走ってんだよ!


俺を止めようとする看守が数人でて来た。


「じゃまだぁ!!!どけえぇぇ!!」


数人の看守を突き飛ばして走り続けた。


妹の笑い声がまるですぐ隣にいるかのように聞こえて来る。



「お兄ちゃん…?こっちだよ…?おいで…ここにおいで…


アハハハハハハハハハハハハハハ!!!」


くっそ…!


とりあえず今は…