心霊刑務所 初めましてのお時間

まあ、俺は武器なんて持っているはずもない。


ここは何か使えそうなものを…


ガシュッッ!!!


そう考えている暇もなさそうだった。


俺の腕から血が溢れ出て来る。


しかしまた傷は再生して血も止まった。


(ここは、一旦中に逃げるか。)


もしかしたら健太が来るかもしれない。


健太がこいつを追い返すか、俺が武器を探し出して戦うのが先か…


俺は来た道を引き戻すように走り出した。