「はあ?!何だよこれ!何で俺には犬みたいに首輪があるんだよ!!」


「お前はいつ暴れるかはわからないからだ。昨日、三舎の主任を殺したもんな?」


謎の威圧感で睨みつける。


「俺にはあの時の記憶はない。しょうがないだろう?」


ああ、こいつは確かに記憶がなくなっている。


それは仕方のないことだ。


「だけどそれとこれとは違う。ほら行くぞ。」


「?どこに行くの?」


「ああ、今日から飯は食堂で食べることになったんだ。」


「おお〜、じゃあ好きなの選んでいいのか?」


「いや、日替わり定食みたいな感じで、栄養バランスを考えたメニューになっている。」


「ふーん」


「それは看守も囚人も共通だ。」


「それじゃ、健太もスイーツ食べれないね。」


「別にいいよ。俺は金払ってでも食うから。」


「そこまでして食いたいのか」